「慣れること」「忘れること」は人のもつ素敵な能力である
「慣れること」と「忘れること」って
みなさん経験ありますよね?
これって人が産まれながらに持っている
能力みたいなものだとおもうんです。
誰しもが平等にもっている能力。
そしてこれはとても素晴らしいモノなんじゃないか
って最近おもったりしたので書いていきます。
慣れること
まずはこれ。「慣れること」について。
人間は環境動物
人間は環境動物です。
置かれた環境に適応しようとします。
どんな環境でも生き抜くために
順応しようとする動物の本能ですね。
たとえば
「毎朝の満員電車での通勤」というものが
置かれた環境ならば、それに適応しようとし、
次第に慣れていきます。苦にならなくなってきます。
「毎日上司に叱られて苦しい」というものが
置かれた環境ならば、最初はキツくても次第に慣れていってしまい、叱られてもなにも感じなくなってきます。
この「環境」というのは
状況や状態のことも指しますし、
コミュニティーのことも指しますし、
感情というものも「環境」のなかに属します。
そしてそれらを
同じルーティーンで繰り返すことによって
「慣れ」が作られていきます。
慣れることのメリット・デメリット
メリット
まずメリットとしては
精神的・肉体的にラクになることです。
肉体的にキツイことでも
続けていれば慣れていってしまいます。
新入部員が死にそうになっている練習メニューを
2.3年生がカンタンにこなしちゃうような感じですね。
彼らも新入部員のころは死にそうになっていたんです。
あとは
精神的にツライことも慣れていきます。
嫌だな〜とか苦しいな〜と思うことも
続けていると慣れちゃうんですよね。
ツライとも思わなくなっちゃう。
※しかし副作用があります
自分が目指している環境にあえて身を置くことによって、だんだん環境に慣れてきて、自分が引き上げられていきます。
デメリット
デメリットの一つ目は
慣れることによる「甘え」
さっきの例でいくと、
練習メニューにも慣れてきて要領もつかんできた2.3年生は怠けやすくなるんですよね。そうするとなにが怖いかって、効果が出ないことなんです。
ただこなすだけのメニューでは
なにも成果が生まれないんですね。
あえて新しい刺激を入れて
「慣れ」を崩す必要があるんです。
そして二つ目のデメリットは「満足」
たとえば恋人に毎日料理を作ってもらっていても、慣れてしまうとお礼を言わなくなってしまったりするんですよね。慣れによる満足です。相手を傷つける原因になります。
ラスト三つ目は「自己破壊」
これが一番大きなデメリット。
精神的にてきにキツイこと、苦しいことがあったときに、これに慣れてしまうと自分が壊れます。
たとえば
会社がイヤだイヤだといいながらも
無理やり続けていると、キツイ精神状態に慣れてきて
「あ、意外と大丈夫ジャーン」とおもうんです。最初は。
しかし続けていると心が死にます。
そして身体にもヤバイよサインが出るようになり、
体調を崩すようになったりします。
社会人になってから、こうなった同年代を
何人も見てきました。
精神的にツライことには慣れないように、ご注意を。
忘れること
もう一つ人間がもっている能力!忘れること!
サクッといっちゃいましょう!忘れるんだし!笑
防衛本能
人には防衛本能があります。
自分の身を命を守るための動物としての本能ですね。
よく恋人と別れたときに、
苦しくて苦しくて仕方がなかったりしても
「時間が解決してくれるから」と言いますよね?
あれは防衛本能が働いて
苦しい思い出によって自分が壊れないように
「苦しい思い出を忘れようとする」んです。
勝手に。本能なので。
だからふりかえって見たときに
「いい思い出ばっかりだったなあ」という人が
多いんですね。思い出が美化される要因はこれ。
忘れることのメリット・デメリット
これは簡単です。
メリットは忘れることによって
嫌なことを消し去ることができてハッピーになれること。
デメリットは忘れることによって
「逃げることができる」こと。
そのことに向き合って反省するということを
しなくなっちゃいます。
人としての成長の機会が奪われる可能性もあります。
まとめ
どうでしょう?
「慣れること」「忘れること」。
おもしろい能力ですよね。
僕はとっても素敵な能力だとおもうんです。
コイツらが自分に搭載されていることを知り、
上手く利用できるといいのかもしれませんね。
ではまた。