はなうた横丁

 ふらっとゆる〜く息抜きに。

青春は爆発だ。

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深夜。ふとんに入ってスタンドライトの灯りを付ける。暖色系のやわらかい灯りに包まれたワンルームは僕のだいすきなモノたちで埋めつくされた、なんともワガママな部屋である。こんな夜はいろんなことを思い出す。そう、僕はあの日、青春のど真ん中を走っていた。

だいすきな友達


ぼくには「あれやろうぜ!」ってなったら一緒にやっちゃえる最高な友達が複数人いる。そのなかでも天性の青春センスをもっていた「良ちゃん」という友達がいて、彼にぼくはめちゃめちゃ影響を受けた。

良ちゃんに出会ったのはぼくがまだイベントを主催しはじめたころ、当時はイベントなんてやったことがないから集客に悩みまくってSNSでいろんな人にメッセージを送りまくるというステマみたいなことをしていたら、ふらっと遊びにきてくれた人物がいて、それが良ちゃんだった。

会ったときに、その優しい雰囲気とイタズラっ子みたいな一面を持ち合わせた良ちゃんにすぐに惹かれて仲良くなった。それからというもの、良ちゃんあれやろうぜ!しみあれやらない? という企画持ち込みラリーの応酬で、そのプレゼン文章たるや、もう何度もワクワクさせてもらっていたんだよね。「この出会いを待ってた!」そう心が叫んでいて、にやにやが止まらないエブリデイだったなあ。
 

青春のど真ん中

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そうしてぼくらはいろんな遊びをした。クリスマスイブの前夜にあつまってワイン片手に木の棒の倒れる方向へとひたすら歩く「さみしんぼナイト」は最終的には池袋までのヒッチハイク対決に変わり、

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深夜に聖蹟桜ヶ丘から多摩川沿いを走る「多摩川ラン」ではちょうど朝日が昇るのと同時に東京湾にゴールして感動的なフィナーレを迎えた。休んだり歩いたりもしていたら6時間ほどかかり、距離としてはフルマラソン並みに走った。

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ボクらの時代という番組を真似して「おれら3人が早朝に話すから聞きにきたい人来て!」という誰得イベントにも10名ほどがあつまった。
 

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これらはおそらく普通の感覚をお持ちの方々からしたら「なんでそんなことをするの?」という一言で綺麗にラッピングされてしまうのだと思うんだけど、そんな外野はどうでもよくて、とにもかくにも「これやったらおもしろそう!」のワクワクにしたがって仕掛けた遊びの数々は今でもこうして僕のなかに大きく残っている。

それはただ写真や映像として楽しかったなあ、ってのとはちょっと違くて、なんだか胸踊るような、これどうなっちゃうの? ってな感じの高揚感みたいなものが確かにそこには存在していて、まるで学生時代の放課後のような、そんな全力で生きていたであろう日々を僕らは愛していたのだと思う。
 

大人の事情


そんなぼくらも、すこし大人になった。いや、ならざるを得なかったのかもしれないけれど、社会に出て働いたりとかして、年数と共になんだかやることや責任感とやらも大きさを増してきてさ、なんだかすこし身動きが取りにくくなった。前みたいに「あれやろう!」「いいね!」という軽やかさではなくなったのかもしれない。

そんなとき、良ちゃんと「大人になるってどうゆうことなんだろうね」っていう話をした。なんだか俺らはさ、いつまでもこうして馬鹿なことやってワーイって遊んでいられる気がしたんだけどさ、どうやらそうじゃないみたいなんだ。いや、それだけじゃないっていうか、大人になるといろんな難しいことが絡んできて、どうしても足取りは重くなりがちだけど、でも、やっぱり青春みたいなことはしていきたいよね!

そんなことを話した。たくさんの複雑なモノゴトが絡まって、素直にまっすぐに子供のような心で進ませてくれない社会の存在に違和感を感じた。「大人になる」とか「大人として」ってのは一体どうゆうことなんだろう? 遊ばなくなること? しっかりと働くこと? 責任を持つこと? そんなようなことを延々と二人で語っていた気がする。
 

今この瞬間がすべてなのだと思う

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ここからは良ちゃんの考え抜きにぼくの考えたことなんだけど、こうしてあの頃が羨ましく感じたり、輝かしく思えたりって、すごくいいことだよなって思うんだけど、でも、ぼくらが生きているのは「」この瞬間なのであってさ、どんなに足掻いたって過去には戻れないんだよね。当然だけど。

だからね、あの頃も最高に楽しかったんだけど、今を、これからを、もっとグッジョブな人生にしていきたいと思うわけ。いつだって少年のハートを持っていたいと思うわけ。だからおれは今でも良ちゃんから「あれやらない?」って誘いがきたら詳細も聞かずに「やろうぜ」って家を飛び出していく確信があるし、いつでもあの頃に戻れるような感覚はおたがいに持ち合わせていると思うのだ。

そりゃあね、大人になっちまったなあ。って思うこともあるよ。社会の複雑なモノゴトを、巨大な現実を、受け入れねばならんのか。ってヘコむ夜もある。でも、それすらも大事なぼくらの「」なのであってさ、これを楽しむか楽しまないかはコッチのコントロール下にあると思っているわけ。僕らが生きているうちは、僕らの時代なんだよ。

良ちゃんがね、多摩川ランで深夜の川沿いを走っているときに「しみ、おれらに息子ができたらさ、またここ走ろうぜ。でさ、子供に負けないくらい遊んだりしちゃってさ、大人は楽しいんだぞって教えてやろうよ。」って言ったのがずーっと耳に残っていて、あのときのワクワクに突き動かされて今のぼくがいたりするんだよね。今だって青春を走れる。いつだって放課後に戻れるんだよ。

人生の爆発が加速していく。